~毛髪ダメージ・感触の定量化と商品開発への応用~
花王株式会社 品質保証本部 信頼性保証室 室長「棚町宏人氏」が
毛髪の特性・構造と人が触感で実感するダメージ、
ダメージ損傷測定の実例と商品開発への応用法などを
評価機器“KES-SE 摩擦感テスター”での測定実演を交えて解説します。
講師:
花王株式会社 品質保証本部 信頼性保証室 室長 棚町宏人氏
ご経歴:
1989年長崎大学大学院工学研究科修士課程修了。同年、花王(株)入社。ヘアケア関連の仕事に従事(毛髪研究、技術開発、商品開発)。1999年~2000年研究留学DWI(ドイツ羊毛研究所)、2000年~2015年毛髪研究、基盤技術開発、2016年~品質保証本部 信頼性保証業務を行っておられます。
講演会概要:
イントロダクション
1.美しい髪とは?
2.毛髪概要 ※時間の関係上、要点のみを簡潔に説明します
(1)毛髪の構造、組成と機能
(2)ダメージ要因と毛髪構造・物性の変化
① パーマ
② ヘアカラー
③ 太陽光
④ 熱、洗髪行動
(3)ダメージ要因, 毛髪構造・物性の変化とダメージ実感との関係
第1部:毛髪ダメージの実感ポイントと商品開発への応用
1.髪のパサつき感/うるおい感を支配する因子と評価法
(1)パサつき感の実態
(2)対応する毛髪構造、物性の特定
(3)技術開発
2.触感として実感する髪の硬さ・柔らかさ
(1)実態観察と実感ポイントの把握
(2)対応する毛髪構造、物性の特定
(3)技術開発
第2部:毛髪の機器測定・評価法の実際 ~ダメージの定量化と留意点~
1.毛髪の機器測定
(1)機器測定の前に考えておくこと
(何のために測定するのか、どこまで測定するのか)
(2)種々の毛髪物性測定方法とその特徴
(3)測定方法選択のポイント
(何を知りたいか、測定部位は、構造の大きさは)
(4)測定結果のばらつきに及ぼす毛髪特性
(部位差、ダメージ度など)とサンプル調製の留意点
(5)結果の取り扱い
(特異値の取り扱い、統計処理による考察など)
2.ダメージ損傷測定の実例
(1)太陽光ダメージ
① 観察(目視、SEM)
② 接触角
③ TOF-SIMS
④ 引張強度
⑤ 摩擦
(2)(ブリーチ+洗髪)ダメージ
① 観察(目視、AFM、ASE-SEM)
② 動的粘弾性
③ DSC
④ 微小引張
⑤ 熱移動特性(qmax)、毛流れの可視化
第3部:評価機器の測定デモ
※弊社スタッフより、測定方法、実演デモをさせて頂きます。
(1)KES-SE摩擦感テスターの測定デモ
摩擦感テスターは毛髪の“摩擦係数”“摩擦係数の変動”を数値化することで、毛髪の「すべりやすさ」「なめらかさ」を評価・数値化します。“摩擦係数”の数値は、人が毛髪を指先で触れた時に感じる、「すべりやすさ・すべりにくさ」と相関がとれます。また、“摩擦係数の変動”の数値は、人が毛髪を指先で触れた時に感じる、「なめらかさ」と相関がとれます。
(2)FR07サーモラボ(熱移動特性)の測定デモ
サーモラボは毛髪の“熱移動速度”を数値化することで、毛髪の「パサつき感」「うるおい感」を評価・数値化します。“熱移動速度”の数値は、人が毛髪を指先で触れた時に感じる、温度低下と相関がとれます。温度低下が大きいとうるおって感じ、小さいとパサついて感じます。
主 催:株式会社テックデザイン
期 日:2017年4月25日(火) 12:30~17:00
会 場:LMJ東京研修センター 3F大会議室 ※会場変更となっております
受講料:29,980円(税込/テキスト付)
お申込み・詳しい講演会情報はこちら(※公開終了しました)
※お席に限りがございますので、お早めにご予約くださいませ。
ヘアケア製品の開発・評価法に関心のある企業・研究機関・大学の皆様のご参加お待ちしております。
本講演会について、申込みなどに関するお問い合わせは下記へ
株式会社テックデザイン
〒206-0034東京都多摩市鶴牧1-3-10-607
TEL:042-313-7680 FAX:042-313-7682
MAIL:info@tech-d.jp
「4/25花王棚町氏の講演会について」とお伝えください。